真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.30「生姜と胡麻が香る精進鍋」

 鍋のおいしい季節。鍋ものの良いところは、皆でひとつの鍋をつつけることですね。
 このしょうじんなべ安心して食べることができるものでもあります。
 ハラルという言葉をご存知ですか?これはイスラムの人々にとっての食生活上の決まりごとで、例えば豚肉を食べてはいけないなどがそれにあたります。またヒンドゥー教の人々はせいなる動物である牛を食べてはいけないなど、宗教によって食生活に制限がある例は少なくありません。
 そんな中、そのような食に関する制限が最も厳しいものの一つである精進料理は、まさに世界中の方が食べられる料理なのです。
 この精進鍋で、世界中の人と同じかまめしを食べることができれば嬉しいですね。

材料(2人分)

  • 白菜…1/8個
  • 人参…1/2本
  • まいたけ…1パック
  • 豆腐…1/2丁
  • 春菊…1束
  • 水…1~2リットルほど。(鍋に合わせる形で)

【Aつけダレ】

  • おろししょうが…小さじ2
  • 炒りごま(白)…大さじ4
  • しょうゆ…大さじ6
  • だし…大さじ4
    (ブレンダーがなければねりごまを使用)

作り方

  1. 昆布は固く絞ったぬれぶきんで両面をふく。土なべに入れて水を加え、1~2時間おく(ごく弱火にかけておいてもよい)。(土鍋の半分くらいまで水を入れる)
  2. 具の準備をする。
    ●白菜:根元を切り落とし、3~4cmのザク切りにして、芯と葉に分けておく。
    ●にんじん:皮をむき、短冊切りにする。
    ●まいたけ:石づきを取り、食べやすい大きさにほぐして水で洗い、ざるに上げる。
    ●豆腐:4等分に切る。
    ●春菊:3~4cm長さに切る。
  3. 昆布の入った鍋に具材を入れて火にかける。
    *春菊は最後に入れたほうがいいかもしれません。火の通りが早いので。

【つけダレ】

  1. つけダレはAをすり鉢でよくする。もしくはブレンダーなどで混ぜて作ります。

(ワンポイント)
 つけダレを作る際、ブレンダーがない場合は炒りごまではなくねりごまを使うといいでしょう。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」平成31年1月号より)

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