真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.29「アボカドと長芋のサラダ」

 今回の料理は長芋、トマト、アボカドと湯葉を使った和え物です。この4つの食材は日本に入ってきた時代が全て異なります。
 長芋には沢山の種類がありますが、長くさっくりとした食感のいわゆる「ナガイモ」は日本固有の種とされ、古来より私達の文化を彩っていました。
 湯葉は鎌倉時代にその製法が日本に伝わったとされています。トマトはコロンブスが新大陸から持ち帰ったもの。それがオランダ人によって日本に持ち込まれたと言われます。アボカドが日本で使われるようになったのは歴史が浅く、ここ数年ようやくスーパーに出回った来ました。
 このように原産国や歴史は異なる食材が、今この瞬間日本で一つのお料理として作られる。なんと奇跡のような出会いでしょうか。
 私達の毎日も実は同じような出会いの連続です。同じ時代に生まれ、同じ地域に暮らし、出会い、ともに時間を過ごす。広い世界、長い歴史を考えると本当に奇跡のようなご縁の積み重なりがそこにあります。そんなご縁を感じ、感謝しながら毎日を暮らしたいものです。

材料(2人分)

  • アボカド…1個
  • 長芋…3センチ程度
  • トマト…中半分

【A】

  • 湯葉…30グラム
  • ごま油…小さじ1
  • しょうゆ…小さじ2
  • 酢…小さじ1
  • 砂糖…小さじ1
  • いりごま…適量

作り方

  1. アボカド、長芋、トマトを1センチ程度の各びりに切りそろえる。
  2. Aをすり鉢に入れ、湯葉の形がなくなるまで良くする。(ブレンダーなどを使っても良い)
  3. 1と2をさっと和え、盛り付ける。

(ワンポイント)
 長芋のぬめりが気になる方は酢にさらすといいでしょう。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」平成30年12月号より)

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