真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.10「りゅう

 野菜の皮や切れはし、だしをとったあとの昆布。料理をすると、どうしてもこのような食材のあまりが出てしまいます。
 皮やしんの部分などは苦味が強かったり、食感が良くなかったりしますから、それを料理に取り入れるのは気軽にできることではありません。
 けれど、これらも尊いいのち。様々ないのちと共に生かされている私たちが、自分にとって都合が悪いからと言って、安易に捨ててしまうことはできません。
 そんなときにおすすめできるのがりゅうです。関東ではがんもどきともいうこの料理は、様々な野菜を豆腐に混ぜて揚げたもので、お腹も満足の一品です。
 そのときどきの余りものを使うので、味わいはまさに一期一会。レシピ通りの食材にこだわらず、そのときどきに余っているもので作ってみてください。

材料(2人分)

  • 豆腐…1/4丁
  • あまり野菜…50g程度
  • 砂糖…小さじ1
  • 塩…少々
  • 小麦粉…大さじ1

作り方

  1. 豆腐を水切りし、ボウルに入れて潰しておく。
  2. あまり野菜やだしを取った後の昆布や椎茸などをみじん切りにし、砂糖、塩を加え3~4つの丸い形に整える。
  3. 2の周りに小麦粉ふり、170度の油できつね色になるまで揚げる。

(ワンポイント)
 一度にたくさん揚げると油の温度が下がり、崩れてしまうので注意。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」平成29年1月号より)

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