真宗佛光寺派 本山佛光寺

おときレシピ

今月のおとき

Vol.47「蓮根もちの磯辺焼き」

 れんこんのしゅんはいつなのか。これは人によって意見が異なります。
 多くの本には年末ごろ、つまり冬と書いてあります。一方で、9月頃の秋のれんこんは柔らかくて味わい深いなんて言う人も少なくありません。野菜は自分で「今が旬」だと主張したりなどしません。旬だというのは、この時期が美味しいと思う、栄養価が高い、たくさんとれて流通させやすいなど、人間が自分たちにとって都合のよい一面だけを取り上げて決めつけたものに過ぎません。
 旬以外のときも、れんこんは泥の中で生きています。食べられなくても、誰に見られなくても、自分自身の生を力いっぱい生きているのです。
 それを決して忘れず、感謝する気持ちを忘れないように生きる姿こそ尊いものと感じます。

材料(2人分)

  • レンコン…150g
  • 砂糖…大さじ2
  • 塩…少々
  • 白玉粉…大さじ2
  • 油…少々
  • 海苔…適量

【A】

  • 出汁…50cc
  • 醤油…小さじ1
  • 酒…小さじ1
  • みりん…小さじ1

作り方

  1. レンコンは皮をむいてすりおろし、ザルに開け、みずと繊維に分けておく。
  2. 水気に塩を加え、鍋に入れて中火にかける。とろみが出てきたらボウルに入れ、あらねつを取る。
  3. 2にレンコンの繊維と砂糖、白玉粉を加え、よく混ぜて食べやすい大きさの小判型に形を整える。
  4. フライパンに油をしき、両面をしっかりと焼く。
  5. Aをボウルに入れよく混ぜ、4にで何度かぬり、をつけて盛り付ける。

(ワンポイント)
 れんこんの繊維と水気をざるを使ってしっかりと分けることが美味しく作るコツです。

【監修】青江覚峰
 一九七七年、東京浅草生。浄土真宗東本願寺派緑泉寺住職。
 カリフォルニア州立大学にてMBA取得。料理僧として料理、食育に取り組む。著書に『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。NHKをはじめテレビ、新聞などメディア出演も多数。

(機関紙「ともしび」令和2年10月号より)

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